湿気
- 瑠璃鍼灸院

- 2021年7月9日
- 読了時間: 2分

梅雨になりジメジメ・ムシムシとしてちょっと気の滅入る時期になりました。
東洋医学では病気の原因(病因)を内因・外因・不内外因と3種類に分けて説明しています。
その中で
内因は感情の偏りが病気の原因になり七情とも呼ばれています。
外因は温度・気圧・湿度などの変化が原因とされ、六淫とも呼ばれます。
不内外因は、上記以外の特に職や検漏などを指します。
外因は「風・暑・火・湿・燥・寒」が挙げられ、
今の時期はまさに湿の悪い気である「湿邪」が暴れ出します。
湿度が高くなると悪化するものに「湿病」「痰飲病」「水気病」というものがあります。
1)湿病は肌肉(筋肉)や関節に、水が多くなり腫れ、痛む病気で体質的に「水」の多い人が風邪や寒邪に遭うと起こる。
2)痰飲病は胃腸を中心とした内に水が多くなって、咳やめまい・短気(息切れ)・嘔吐などを起こす病気。
3)水気病は「気」の循環が悪い為、皮毛の部分に水分が多くなって浮腫や関節痛などを起こす病気。
「湿」は五臓の「腎」の正邪で人の主る液の変化を呈する。
そのほかの五臓のとの関係は…
肝:肝が湿邪の影響を受けることは少ないが血(水)の停滞で瘀血になることはある。
心:陽蔵であるので水を嫌う。そして関節痛や浮腫、小便不利、また息切れ、悪寒、脱汗など脾虚寒証の症状が出る。
脾:脾は水分を吸収し排泄する脾虚(=脾が弱まる)の時に水が多くなると…
小腸経が悪くなっていると寒症でリウマチが多い
陽明経が悪くなっていると熱症で関節炎が多い
…そして湿病や痰飲病になる。
…痰飲病は飲食が原因のものが主である。飲食ということは本来は不内外因であるが
「水の病症があれば湿邪」とされているのでこれに従うと外因ということになる。
四肢が重くなる、涎が多くなるなどの症状がみられようになる。
肺:肺が弱くなると水の停滞、肺にス分が多くなると陽気の循環が悪くなり、涕が多く咳や喘も現れやすくなる。
腎:水が多くなりすぎると冷える。また肺気の循環が悪いと表に水が停滞する(水気病)関節が悪くなっていることが多い。
…どうでしょうか。ついてこられたでしょうか。
自分は途中で振り落とされた感は否めないですが…
いい復習になりました。
湿邪という東洋医学的考え方がある、ということを知っていただけたら幸いです。
ジメジメしたこの季節、
鍼やら灸やらを活用して乗り越えていきましょう




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