臓腑
- 瑠璃鍼灸院

- 2022年7月29日
- 読了時間: 3分
東医では「内臓」=経脈と同様に人体の生理的、病理的現象や精神活動の中心となるものと考えています。
臓腑
臓腑とはいわゆる「五臓六腑」のことを指します。五臓六腑は聞きなじみはあると思いますが、内容までご存じの方は少ないのではないでしょうか。
五臓=「肝」「心」「脾」「肺」「腎」
で、先に説明しました「精」を中に入れる実質器官(中が詰まっている)
六腑=「胆」「小腸」「胃」「大腸」「膀胱」「三焦」
で、中空器官(中が空洞)
東医ではさらに奇恒の腑というものもあります。
奇恒の腑=「骨」「髄」「脳」「脈」「胆」「女子包」
で、形は腑に似て機能は臓に似ているものを指します。
臓と腑は表裏関係にあり対となり、それぞれ五行に属します。(三焦はだけ孤の腑)
それでは個別にみていきます。
五臓の「心」
先ずは一番大事な
「心」(しん)

①これはすべての「精神活動をここで支配している」という意味でさらにこれが無くなるということは「死」を意味することを指しています。
良い◎動作や言語など意識的な活動や、心拍や消化・排泄などの無意識的動作が適切に行われる。
悪い×意識的活動並びに無意識的活動に変調が生じる。
②
◎脈拍も正しく、力強く働き血の巡りも滑らか
×脈拍に異常。血の巡りも悪くなる
③
◎顔色もよく、つやつやしている。
×顔色が白っぽくなり、ツヤもなくなる。
④
◎言語と味覚が正常に働く。
×言語障害や味覚異常が起こる
⑤
◎程よく汗が出る。
×汗が出ないもしくは汗が出すぎてしまう。
お次は
「肝」

①身体活動を円滑に行ったり、休息をとるように促したりする心の動きを主っています。
◎体の内外の変化に対応できる
×いつも以上にイライラ、おどおどしてしまう。
②血液の貯蔵庫で体の各所に送る血流量を調整します。
夜眠くなるのは脳の血流量が減少し「肝」に帰っていくためであると考えられています。
そのため「肝」の働きが悪いと安眠ができないと捉えられています。
また、安静時には血流量を減少させ、動き出すときに頭部や四肢への血流量を調整するのですが、これも「肝」の機能が低下していると頭痛・耳鳴り・めまい・顔面蒼白・難聴などが生ずる場合があります。
③
筋の運動と支持機能を管理しています。
×力が入りにくい・引きつれなどの症状が出ます。
また逆に筋を酷使したために「肝」へ悪影響が出ることもあります。
④
爪は筋の余りであると考えられています。
なので爪の状態も「肝」の状態を反映していると捉えることができます。
◎弾力があり、ツヤもある。赤みを帯びている
×色つやが良くなく、変形してしまう場合もある
⑤
目がものを見るという機能に「肝」の状態が反映します。
◎よく見えしっかりと判別できる
×疲れ目でよく見えない。
これも筋と同様に目の酷使が「肝」に悪影響が出ることもあります。
⑥
◎程よく目を潤す
×目が異様に乾く、もしくは涙が必要以上に出てしまう。
今回は「心」「肝」の簡単な説明と各臓に不調があった場合に起こりうる症状や変化などを載せてみましたが心当たりがあるものはなかったでしょうか。
生活習慣の改善だけでも臓腑の状態は徐々に良くなってきます。
気が付いたものがあれば注意してみてください!
それでもつらい症状があるという方は
ご予約ご相談お待ちしております!!




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