腎の病症
- 瑠璃鍼灸院

- 2022年12月17日
- 読了時間: 2分

五臓の最後は腎です。
腎の生理機能は「蔵精」「水分代謝」「成長・発育」「納気」を主ります。
更に生命力の根源である原気を作り出します。
腎が病むときその原因は
1.先天の気の不足ー最初から不足している状態。2.過度の房事。3.栄養不良。4.高齢や慢性病などが挙げられます。
また腎は「脳・髄・骨」を栄養している関係でそのあたりに不調がみられます。
例えば、健忘症や足腰に力が入りにくいなどが起きやすくなります。
水分代謝も悪くなるので浮腫などもひどくなったりします。
「気」の話になると納気作用が低下し上に気が過多より下に不足するということがみられるようになります。

代表的な病症
A.腎精の不足
名前の通り腎における「精気」が不足している状態です。
主な症状は発育不良や老化が速まったりします。
幼児期では五遅(立遅・行遅・髪遅・歯遅・語遅)五軟(頭項軟・手軟・足軟・口軟・筋肉軟)が現れ、壮年期では陽萎、老年期では歩行障害や難聴、老眼などとして現れます。
また、耳鳴り、難聴、めまい、歯の動揺、健忘などの症状として現れます。
B.腎陰虚
腎の陰分が不足して「虚火」を伴います。
原因は先天の不足や過度の出血や脱水。驚きや恐怖などがあります。
主な症状は膝や腰の軟弱化、めまい、五心煩熱など。
腎の水分代謝能が落ちたことで多くの臓腑や組織の水分不足が起きたため併せてほかの臓腑との合併症のような症状が現れることも少なく無いです。
C.腎陽虚
別名:「命門火衰」とも呼ばれ腎の火が衰えていることを指します。
温煦。気化機能が低下し精神不振、発育不良などが起こります。
原因は老化や先天不足、他の臓の陽虚から波及したり腎気虚や腎精不足が進行して起こることが多いです。
主な症状は腰や膝の軟弱化、四肢の冷え、寒がり。
浮腫なども併せて起きやすくなる。
D.腎気虚
腎気不固ー腎の固まる力が弱くなり色々漏れやすくなる!
腎不納気ー気を収めておけなくなるため喘息や呼吸困難など
腎は冬にも関係してしている臓です。
これからどんどこと寒くなっていきます。
寒さと腎に気を付けてお過ごしください!




コメント