東洋医学における「心」
- 瑠璃鍼灸院

- 2021年8月7日
- 読了時間: 2分

そろそろ大運動会も終わりに近づいてきましたね
それはさておき…
今回は「心」についてです。
生理学的な解説としては「全身に血液を送り出すポンプ」というのが分かり易いかと思います。
東洋医学でも「心」は重要なものとして扱われ
「生の本」「君主の官」「五臓六腑の大主」ともいわれています。
先ず
1.成長:「夏三月これを蕃秀という」蕃秀とは繁して伸びるということで成長を意味しています。
心は五行(木火土金水)では「火」で、「春・夏・長夏・秋・冬」の中で「夏」に気が旺盛になり万物の勢いを盛んにさせ上昇させることができます。
2.神を蔵す:「神」は失うと死亡するといわれている精気。それを入れる器としての役割もあります。
3.陽中の陽:心は通常でも陽の気が多くなっている。これが盛んになりすぎると熱が多くなり笑い喜ぶようになります。
支配部位は
舌:正常なら五味(酸・苦・甘・辛・鹹)が区別できる
心気が過多だと、味が判別しにくく舌が赤くなる。
心気が少ないと、舌が動かしにくく言語に乱れが現れる。
耳:心気が過多だと、耳鳴りなどが現れる。
脈:気や血を全身に循環させる。
面:心気が過多だと、顔が赤くなる。
心気が少ないと、顔の光沢がなくなる⇒死を迎える
苦味:心は熱を持ちやすい。そのため熱を冷ます作用がある苦味を欲しくなる。
心の性質や特徴はこんな感じです。
治療では
「心気の虚」は
もうすでに死んでいる…
と解釈されることが多い為、余り使うことはありませんが
生命においては一番重要な場所であることは間違いないので
他の経絡を使って心の気が虚することのないように治療を行うことがあります。
まだまだ暑い日が続きます。
熱を冷ますのは苦味ということで
ゴーヤとか苦いものでも食べながら夏を乗り切りましょう!!




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